日本のロックの歴史#023


バンド四天王の時代

1980年代終盤から90年代前半は「第二次バンドブーム」と呼ばれており、歌謡曲、アイドル、ヒットチャート番組の衰退と入れ替わる様に「ロック」が浸透し、ビッグヒットを放った。THE BLUE HEARTS、ユニコーン、JUN SKY WALKER(S)、THE BOOMの4グループは「バンド四天王」と呼ばれた。

■ユニコーン
1986年に結成し、翌年にアルバム『BOOM』でデビュー。89年のシングル「大迷惑」でブレイクし、80年代後半のバンドブームを代表する存在に。93年に解散するも、各自の活動を経て、2009年に再始動。コンスタントに作品を手掛け、精力的にライヴ活動を展開。再始動10周年となる2019年に『UC100V』をリリース。

■JUN SKY WALKER(S)
1980年に結成。“ホコ天”を中心に人気を集め、88年にミニ・アルバム『全部このままで』でメジャー・デビュー。「歩いていこう」がオリコンチャート3位を獲得し、この年、日本武道館でライブを行う。その後も「スタート」など次々とヒットを連発し、80年代バンド・ブームを牽引するも、97年に解散。2007年の期間限定での再結成を経て、2012年のライヴツアーで完全復活。2018年にドリーミュージックへ移籍する。

■THE BOOM
1986年に結成され、翌年から原宿のホコ天でバンド活動を始める。88年12月、ソニーのオーディションに合格する。翌年にシングル「君はTVっ子」とアルバム『A Peacetime Boo』でメジャー・デビューし、バンド・ブームの真っ只中、人気バンドに成長した。初期の頃はオーソドックスなスタイルであったが、徐々に宮沢が持つ多用な音楽性が発揮され、フォークや沖縄民謡、アジアン・ポップス、レゲエ、ブラジル音楽、ポエトリー・リーディングまでの幅広いアプローチを展開。93年には「島唄」が大ヒットを記録した。95年の「風になりたい」もヒットし、以降、音楽的斬新さでシーンを牽引するバンドとして活躍。

■THE BLUE HEARTS
1985年に結成。1987年2月に、シングル「人にやさしく」を自主制作で発表。同年5月にメルダックよりメジャーデビューが決定し、シングル「リンダリンダ」でメジャーデビュー。甲本ヒロトや真島昌利の書く詩の文学性が高く評価されており、パンクロックに乗せてストレートなメッセージ性のある歌詞を歌い、絶大な支持を得た。「TRAIN-TRAIN」「情熱の薔薇」「夢」などのヒット曲がある。

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