日本のロックの歴史#025

イカ天の大ブーム


原宿・ホコ天などのバンドブームを受け、TBSの深夜番組『平成名物TV』の1コーナーに『三宅裕司のいかすバンド天国』が創設されると番組及び出演バンドが大人気となった。
主な出演バンドには、下記記事中のバンドの他、JITTERIN'JINN、NORMA JEAN、カブキロックス、人間椅子などがメジャーデビューしている。

■FLYING KIDS
1988年バンド結成。89年、バンドオーディション番組「平成名物TV三宅裕司のイカすバンド天国」に出場。のKUSU KUSUを倒して5週勝ち抜き達成、初代グランドキングとなる。1990年4月、シングル「幸せであるように」でメジャーデビューを果たす。初期はファンクミュージックを前面に出した曲を中心に、
1994年頃からは「恋の瞬間」「風の吹き抜ける場所へ」「とまどいの時をこえて」等ポップ路線を取り入れていった。その後も「暗闇でキッス〜Kiss in the darkness〜」「ディスカバリー」などのスマッシュヒットを連発した。

■BEGIN
88年に結成し、東京都内でライヴを展開。オーディション番組『平成名物TVいかすバンド天国』に挑戦し、“いか天キング”の座に就く。沖縄フレイヴァを漂わせたブルージィでセンチメンタルな音楽世界が支持を集め、90年のデビュー・シングル「恋しくて」がヒット。その後もリリースを重ね、「涙そうそう」「島人ぬ宝」など世代に歌い継がれる楽曲を発表。

■たま
1984年に結成されたロック/フォーク・バンド。80年代後半のバンド・ブームの最中、TV番組“イカ天”に出演。楽曲「らんちう」でインパクトを与え、登場時のナレーションでも「また危ないのがやってきた」と紹介されている。第3代グランドイカ天キングの座に輝いた。アングラな芸風が受け、1990年のデビュー・シングル「さよなら人類」が大ヒット。たま現象とも言われるほど話題となった。

■マルコシアス・バンプ
1985年結成の日本のグラム・ロック・バンド。89年にイカ天に出場。「たま」に敗れたものの、審査員の特例措置で「仮イカ天キング」となるほど高い評価を受け、この回は「番組史上屈指の名勝負」と評価されている。その後、5週勝ち抜きを達成し、4代目グランドイカ天キングの座に輝いた。イカ天出演により人気が上昇した。この直後にリリースされたインディーズアルバム『乙姫鏡』は、オリコン初登場59位を獲得。90年、アルバム『IN KAZMIDITY』にてメジャーデビュー。

■BLANKEY JET CITY
1990年、結成。同年、イカ天の第6代目グランドイカ天キングを獲得。91年、91年、ロンドンでレコーディングされたデビューアルバム『Red Guitar And The Truth』をリリース。このアルバムはオリコン初登場8位と好セールスを記録し、ロックの初期衝動と不良性を内包した音と、浅井の文学的な詞の世界で絶大なる支持を集めた。

■AURA
東京・原宿の“ホコ天”で活動していたが、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』やイカ天などのTV番組に出演したことで話題を呼び、原宿・竹の下通りにあった元気が出るテレビのショップにもAURAのグッズが並んでいた。1989年12月にシングル「ドリーミングナウ」でメジャー・デビュー。

■GLAY
11月24日のイカ天に出場するも完走とはならなかった。その後Xのhideに見出され、YOSHIKIのエクスタシーレーベルより「灰とダイヤモンド」でインディーズデビューする。メンバーチェンジを経て、94年にシングル「RAIN」でメジャーデビュー。95年にアルバム「SPEED POP」をリリース。以降、日本における歴代CDアルバム売り上げ枚数第3位の記録を所持。また、20万人を動員した『GLAY EXPO99』では単独アーティスト有料公演の動員数として当時の世界記録を更新するなど、ライブ動員数においても記録を樹立してきた[5]。

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