日本のロックの歴史#010

サディスティック・ミカ・バンドの逆輸入

■サディスティック・ミカ・バンド

1972年デビュー。フォーク・クルセダーズ解散後、ソロで活動していた加藤和彦が、つのだ⭐︎ひろと夫人のミカを加えて結成したグループ。

つのだが抜けた後、高中正義、小原礼、高橋幸宏、今井裕が参加した。

彼らのデビュー作『サディスティック・ミカ・バンド』（'73）は、日本盤と輸入盤がレコード店に並ぶという逆輸入現象を生み出した。

またデビューアルバムを聴いたビートルズやプロコル・ハルム、ピンク・フロイドなどを手がけるイギリスの著名なプロデューサー、クリス・トーマスから「プロデュースしたい」との話があり、『黒船』のレコーディングがスタートする。

74年、名作「黒船」を発表し、翌年にはロキシー・ミュージックの全英ツアーに帯同し話題となる。その音楽の革新性から、日本よりも先に海外で高い評価を得た。